专利摘要:
本発明は低温余熱のエネルギー品位を向上する吸収式ヒートポンプシステムおよび方法に関する。該吸収式ヒートポンプシステムは、ヒートポンプ発生器(11)、ヒートポンプ凝縮器(12)、ヒートポンプ蒸発器(13)、ヒートポンプ吸収器(14)、吸収剤結晶器(141)を備え、該吸収剤結晶器(141)は、吸収溶液導入口、吸収溶液導出口、吸収剤結晶含有吸収溶液導出口を含み、前記吸収溶液導入口はヒートポンプ吸収器(14)に連結され、前記吸収溶液導出口はヒートポンプ発生器(11)に連結され、前記吸収剤結晶含有吸収溶液導出口はヒートポンプ吸収器(14)に連結される。前記低温余熱のエネルギー品位を向上する方法は前記吸収式ヒートポンプシステムを利用し、低温余熱を吸収式ヒートポンプの駆動熱源とし、ヒートポンプ吸収器(14)の中で高品位の熱量を得ることができる。
公开号:JP2011508866A
申请号:JP2010541011
申请日:2009-01-08
公开日:2011-03-17
发明作者:蘇慶泉
申请人:北京聯力源科技有限公司;
IPC主号:F25B15-00
专利说明:

[0001] 本発明は熱エネルギープロセス領域の吸収式ヒートポンプ循環技術に関し、特に低温余熱を利用して高品位の熱エネルギーを生成する吸収式ヒートポンプシステムおよび方法に関連する。]
背景技術

[0002] 余熱利用は鋼鉄、化工、建材などの高エネルギー消費産業での省エネおよび排出減少の巨大潜在空間および有効的なルートである。文献報道によると、鋼鉄連合企業の生産過程でのエネルギー損失はほぼ総供給の66%を占め、その中で余熱はほぼエネルギー消費の半分以上を占める。温度によって、余熱は高温、中温および低温余熱のほぼ3種類に分離される。余熱利用に対する人々の重視および相応技術の改善に従って、品位が比較的に高い余熱、例えば高温スモークおよび低カロリー廃ガスなどのほとんどが有効的に利用される。品位が低くて、数量が大きくて、回収難度が高い低温余熱(温度が70〜250℃の余熱)、例えば70〜100℃の熱水、70〜105℃の乏しい蒸気、70〜250℃のスモーク等に対する有効的な利用技術の研究開発は依然として解決しようとする課題である。]
[0003] 低温余熱の理想的な利用方式は、該低温余熱を生産ステップで有用な蒸気などの高温熱媒に転化することで、その転化技術は第2種類の吸収式ヒートポンプ技術を有する。しかし、従来の第2種類の吸収式ヒートポンプ循環技術は、昇温が小さくて生成される蒸気圧力が低いなどの問題が存在する。]
発明が解決しようとする課題

[0004] 本発明の主な目的は、低温余熱を利用して駆動熱源とする従来第2種類の吸収式ヒートポンプ循環システムの存在する問題を解決するため、吸収式ヒートポンプ原理に基づく低温余熱のエネルギー品位を向上するシステムおよび方法を提供することである。解決しようと技術手段は、吸収剤結晶器を設置し、該結晶器を更に高い吸収剤濃度状態で作動させ、発生器を更に低い吸収剤濃度状態で作動させ、更に吸収式冷房循環サブシステムを設置して、ヒートポンプシステムの凝縮器および吸収剤結晶器のために冷却量を供給し、これにより、もっと低い低温余熱をもっと高い品位のエネルギー、即ち蒸気などの高温熱媒に転化させることで更に実用に適切され、産業上の利用価値を有する。]
課題を解決するための手段

[0005] 本発明の目的および解決しようとする技術手段は以下の技術方案を利用して実現される。本発明が提供する吸収式ヒートポンプシステムは、ヒートポンプ発生器、ヒートポンプ凝縮器、ヒートポンプ蒸発器およびヒートポンプ吸収器を備え、更に吸収剤結晶器を備え、該吸収剤結晶器は吸収溶液導入口、吸収溶液導出口および吸収剤結晶含有吸収溶液導出口を含み、該吸収溶液導入口はヒートポンプ吸収器に連結され、該吸収溶液導出口はヒートポンプ発生器に連結され、吸収剤結晶含有吸収溶液導出口はヒートポンプ吸収器に連結される。]
[0006] 本発明の目的および解決しようとする技術手段は以下の技術措置を利用して更に実現される。好ましくは、前記吸収式ヒートポンプシステムは吸収式冷房循環サブシステムを更に備え、該吸収式冷房循環サブシステムは冷房発生器、冷房凝縮器、冷房蒸発器および冷房吸収器から構成され、前記冷房蒸発器の熱交換器とヒートポンプ凝縮器および吸収剤結晶器の熱交換器が相互に連結され、これにより、冷房蒸発器が生成する冷媒は冷房蒸発器とヒートポンプ凝縮器および吸収剤結晶器の間で循環される。]
[0007] 好ましくは、前記吸収式ヒートポンプシステムは、吸収溶液自動熱交換器を更に備え、ヒートポンプ吸収器からの吸収溶液および吸収剤結晶器からの吸収溶液の熱交換に利用される。]
[0008] 好ましくは、前記吸収式ヒートポンプシステムは、吸収溶液自動熱交換器を更に備え、ヒートポンプ吸収器からの吸収溶液および吸収剤結晶器からの吸収剤結晶含有吸収溶液の熱交換に利用される。]
[0009] 好ましくは、前記吸収式ヒートポンプシステムは、吸収溶液自動熱交換器を更に備え、ヒートポンプ吸収器からの吸収溶液と吸収剤結晶器からの吸収溶液および吸収剤結晶含有吸収溶液の熱交換に利用される。]
[0010] 好ましくは、前記吸収式ヒートポンプシステムは、ヒートポンプ発生器およびヒートポンプ吸収器の吸収溶液を混合して吸収溶液自動熱交換器に導入し、吸収剤結晶器からの吸収溶液および吸収剤結晶含有吸収溶液と熱交換を行うことに利用される。]
[0011] 本発明の目的および解決しようとする技術手段は以下の技術方案により実現される。本発明が提供する低温余熱のエネルギー品位の向上する方法は、ヒートポンプ発生器の中で低温余熱を利用して駆動熱源とし、吸収溶液を濃縮して蒸気を生成し、それから、該蒸気をヒートポンプ凝縮器に導入するステップと、ヒートポンプ凝縮器の中で冷媒を利用して前記蒸気を凝縮水に変換させるステップと、ヒートポンプ蒸発器の中で低温余熱を利用して熱源とし、前記凝縮水を蒸気に蒸発させるステップと、ヒートポンプ吸収器の中で吸収溶液は蒸発器からの蒸気を吸収して放熱し、ヒートポンプ吸収器出口の吸収溶液を吸収剤結晶器に導入し、吸収過程での放熱は蒸気などの高温熱媒の生成に利用されるステップと、吸収剤結晶器の中でヒートポンプ吸収器からの吸収溶液に対して結晶の冷却および固液分離を行い、それから、固液分離後の吸収溶液をヒートポンプ発生器に導入して濃縮を行い、固液分離後の吸収剤結晶含有吸収溶液およびヒートポンプ発生器出口の吸収溶液をヒートポンプ吸収器に導入するステップとを備える。]
[0012] 本発明の目的および解決しようとする技術手段は以下の技術措置を利用して更に実現される。
好ましくは、前記低温余熱のエネルギー品位を向上する方法において、吸収式冷房循環は、低温余熱を利用して駆動熱源とし、前記ヒートポンプ凝縮器に必要な冷却量を供給する。]
[0013] 好ましくは、前記低温余熱のエネルギー品位を向上する方法において、蒸気圧縮式循環を利用し、前記ヒートポンプサブシステムの吸収剤結晶器に必要な冷却量を供給する。
好ましくは、前記低温余熱のエネルギー品位を向上する方法において、前記固液分離後の吸収剤結晶含有吸収溶液は先にヒートポンプ吸収器からの吸収溶液と熱交換してからヒートポンプ吸収器内に導入される。]
[0014] 好ましくは、前記低温余熱のエネルギー品位を向上する方法において、前記固液分離後の吸収溶液は先にヒートポンプ吸収器からの吸収溶液と熱交換してからヒートポンプ発生器内に導入される。
好ましくは、前記低温余熱のエネルギー品位を向上する方法において、前記低温余熱の利用後の温度が70℃以上である。]
発明の効果

[0015] 本発明は従来の技術に比べて著しい特徴および有効的な効果を有する。以上の技術方案により、]
[0016] a、同じ低温余熱を利用して駆動熱源とする状況で、本発明の昇温されて即時に生成される飽和蒸気の温度および低温余熱を利用する温度の差は、従来第2種類の吸収式ヒートポンプの技術に比べて著しく高いことと、]
[0017] b、同じ昇温を得る状況で、利用可能低温余熱の品位、即ち温度を低減させることがわかる。]
[0018] 上述の説明はただ本発明の技術方案の略述であり、本発明の技術手段を更に詳しく理解し、かつ明細書の内容に基づいて実施を行うため、以下には本発明の最適な実施例を用い、かつ図面に適合して詳細に説明を行う。]
図面の簡単な説明

[0019] 本発明の吸収式ヒートポンプの1つ実施例のプロセス図である。
本発明の吸収式ヒートポンプの他の1つ実施例のプロセス図である。
本発明の更なる他の実施例のプロセス図である。
本発明の更なる実施例のプロセス図である。
本発明の更なる1つ実施例のプロセス図である。
比較例のプロセス図である。]
実施例

[0020] 本発明は前記目的を解決するために利用する技術手段および効果を更に説明を行い、以下に図面および最適な実施例を結合して、本発明が提供する吸収式ヒートポンプシステムおよびその具体的な実施方式、構造、特徴およびその効果に対して以下のように説明を行う。]
[0021] 図1は本発明の実施例1の吸収式ヒートポンプシステムのプロセス図であり、前記吸収式ヒートポンプ循環サブシステムは、ヒートポンプ発生器11、ヒートポンプ凝縮器12、ヒートポンプ蒸発器13およびヒートポンプ吸収器14を含み、水−臭化リチウム作業物質対の吸収溶液を利用する。ヒートポンプ発生器11は吸収溶液の濃縮に用い、その内部には熱交換器110が設けられ、該熱交換器110には利用される低温余熱が通されて吸収溶液内の水を蒸発し、これにより、吸収溶液の臭化リチウム濃度が高くなり、それが生成する蒸気は蒸気通路19を通じてヒートポンプ凝縮器12内に供給される。ヒートポンプ発生器11出口の吸収溶液は吸収溶液管路15を通じてヒートポンプ吸収器14内に供給され、ヒートポンプ吸収器14出口の吸収溶液は吸収溶液管路16を通じてヒートポンプ発生器11内に供給される。吸収溶液管路15、16を通じて吸収溶液はヒートポンプ発生器11およびヒートポンプ吸収器14の間で循環される。前記ヒートポンプ凝縮器12はヒートポンプ発生器11から生成される蒸気を冷却して凝縮水に変換させ、その内部には熱交換器120が設けられ、冷媒は熱交換器120内に通されてヒートポンプ凝縮器12内の蒸気の凝縮熱を吸収して水に凝縮し、前記冷媒は昇温されてからヒートポンプ凝縮器12から流出される。ヒートポンプ凝縮器12が生成する凝縮水は凝縮水管路17を通じてヒートポンプ蒸発器13内に導入される。前記ヒートポンプ蒸発器13はヒートポンプ凝縮器12からの凝縮水を蒸気に変換し、その内部には熱交換器130が設けられ、該熱交換器130内に低温余熱を通して凝縮水を蒸発させ、生成される蒸気は蒸気通路18を通じてヒートポンプ吸収器14内に導入される。前記ヒートポンプ吸収器14は吸収溶液に対して蒸気を吸収して放熱させるようにし、その内部には熱交換器140が設けられ、該熱交換器140内には凝縮水が通され、該凝縮水は熱を受けてから蒸発され、かつ所定温度を有する飽和蒸気を生成し、これにより、前記低温余熱のエネルギー品位を向上する目的を実現する。] 図1
[0022] 吸収式ヒートポンプ循環の原理に基づいて、利用される低温余熱の温度が一定の状況で、ヒートポンプ吸収器の吸収溶液の臭化リチウム濃度を高くすることは、生成される蒸気などの高温熱媒の温度を更に向上する有効的な手段である。そのため、本実施例はヒートポンプ吸収器14およびヒートポンプ発生器11の間に吸収溶液自動熱交換器150、吸収剤結晶器141、混合器142を設置し、ヒートポンプ吸収器14出口の吸収溶液は吸収溶液自動熱交換器150により吸収剤結晶器141内に供給され、吸収剤結晶器141の中で温度が比較的に低い冷媒を利用して吸収溶液に対して結晶の冷却を行い、析出された吸収剤結晶は重力により分離された後に混合器142内に供給される。前記吸収剤結晶器141が利用する冷媒は蒸気圧縮式ヒートポンプ循環システムから供給されることが可能である。一部の吸収剤の結晶が析出されるため、吸収溶液の吸収剤濃度が低減される。吸収剤濃度が低減された吸収剤結晶器141出口の吸収溶液は吸収溶液管路16を通じて、吸収溶液自動熱交換器150によりヒートポンプ発生器11内に導入される。吸収溶液自動熱交換器150は、ヒートポンプ吸収器14からの温度が比較的に高い吸収溶液、吸収剤結晶器からの温度が比較的に低い吸収溶液の熱交換に用いられ、これにより、ヒートポンプ発生器11に供給する吸収溶液の温度を向上し、かつ吸収剤結晶器に供給する吸収溶液の温度を低減することができる。吸収式ヒートポンプの原理に基づき、利用する低温余熱の温度が一定の状況で、ヒートポンプ発生器の吸収溶液の臭化リチウム濃度を低くすることは、ヒートポンプ発生器の吸収溶液内の水の蒸発を促進し、発生器能力を強化する有効的な手段である。ヒートポンプ発生器11の濃縮を通じて臭化リチウム濃度が高くなったヒートポンプ発生器11出口の吸収溶液は先に混合器142内に導入され、吸収剤結晶器141からの吸収剤結晶の全部または一部を溶解し、それから、共にヒートポンプ吸収器14内に導入される。本発明はヒートポンプ吸収器14およびヒートポンプ発生器11の吸収溶液の臭化リチウムの作業濃度をそれぞれ設定、最適化することができる。即ち、本発明は吸収式ヒートポンプ循環に対して有効的な工程条件を実現することができ、ヒートポンプ吸収器は臭化リチウム濃度が高い状態で作業を行うと同時に、ヒートポンプ発生器はヒートポンプ吸収器の臭化リチウム濃度より低い状況で作業を行うことが可能で、これは、従来吸収式ヒートポンプ循環が実現しにくいことである。]
[0023] 図2は本発明の実施例2の吸収式ヒートポンプシステムのプロセス図であり、該システムは吸収式ヒートポンプサブシステム10および吸収式冷房循環サブシステム20を備える。該吸収式ヒートポンプ循環サブシステム10および実施例1に記載の吸収式ヒートポンプ循環システムがほぼ同じであり、前記吸収式冷房循環サブシステム20は、冷房発生器21、冷房凝縮器22、冷房蒸発器23および冷房吸収器24を備え、水−臭化リチウム作業物質対の吸収溶液を利用する。冷房発生器21は吸収溶液の濃縮に用い、その内部には熱交換器210が設けられ、該熱交換機210には吸収溶液内の水の蒸発に用いる低温熱源が通され、これにより、吸収溶液の臭化リチウム濃度が高くなり、それが生成する蒸気は蒸気通路29を通じて冷房凝縮器22内に供給される。冷房発生器21出口の吸収溶液は吸収溶液管路25を通じて冷房吸収器24内に通され、冷房吸収器24出口の吸収溶液は吸収溶液管路26を通じに冷房発生器21内に通される。吸収溶液管路25、26を通じて吸収溶液は冷房発生器21および冷房吸収器24の間で循環される。吸収溶液管路25、26の循環ルート上に吸収溶液自動熱交換器250を設置することで、冷房発生器21内に供給される吸収溶液の温度を低くすると同時に、冷房吸収器24内に供給される吸収溶液の温度を高くする。前記冷房凝縮器22は冷房発生器21から生成される蒸気の凝縮に用い、その内部には熱交換器220が設けられ、温度が比較的に低い冷却水は熱交換器220内に通されて冷房凝縮器22内の蒸気の凝縮熱を吸収して水に凝縮すると同時に、温度が高くなった後に冷房凝縮器23から流出される。該冷房凝縮器22が生成する凝縮水は凝縮水管路27を通じて冷房蒸発器23内に搬送される。前記冷房蒸発器23は冷房凝縮器22からの冷却水を蒸気に変換すると同時に、ヒートポンプ循環サブシステムの凝縮器からの冷媒に冷却量を送出し、その内部に熱交換器230を設置し、前記ヒートポンプ循環サブシステムの凝縮器からの冷媒は熱交換器230内に通されて凝縮水の蒸発に用い、温度が低くなった後に前記ヒートポンプ循環サブシステムの凝縮器に戻される。冷房蒸発器23が発生する蒸気は蒸気通路28を通じて冷房吸収器24内に供給される。前記冷房吸収器24は吸収溶液に対して蒸気を吸収し放熱させるようにし、その内部には熱交換機240が設けられ、温度が比較的に低い冷却水は熱交換器240内に通されて冷房吸収器24の吸収熱を吸収し、それにより、冷房吸収器24の吸収溶液に対して所定の温度を保持させる。] 図2
[0024] 前記冷房蒸発器23内の熱交換器230および前記ヒートポンプ凝縮器12内の熱交換器120が接続して循環回路を形成し、熱交換器230の出口を熱交換器120の入口に接続し、熱交換器120の出口を熱交換器230の入口に接続し、吸収式冷房循環サブシステム20が生成する冷却量を吸収式ヒートポンプ循環サブシステム10に供給する。好ましくは、熱交換器230および熱交換器120が形成する循環回路上に分流装置を取付け、熱交換器230から送出される冷媒の一部をヒートポンプ循環サブシステムの吸収剤結晶器に分流することで、臭化リチウム溶液の結晶に用いる冷却量を供給し、吸収剤結晶器からの冷媒は再び熱交換器230内に流される。本発明は、同じ低温熱源を駆動熱源とする冷房循環サブシステムを設置することでヒートポンプ凝縮器12および吸収剤結晶器の作業温度を低くし、これにより、同じ昇温状況で、更に低い温度の低温余熱を利用する効果に達する。]
[0025] 図6は従来第2種類の吸収式ヒートポンプのプロセス図である。従来第2種の類吸収式ヒートポンプシステムおよび方法は公知された技術であり、ここでは説明を行わない。
本発明の技術方案は、利用する吸収溶液の種類に対して特に制限しなくて、上述の実施例は全て水−臭化リチウムを作業物質対とする吸収溶液を実施例として説明を行い、LiBr、LiCl、LiNO3、NaBr、KBr、CaCl2、MgBr2などの1種以上の混合物を吸収剤とする吸収溶液を利用することも可能である。] 図6
[0026] 図3において、好ましくは、吸収剤結晶器が生成する吸収剤結晶含有吸収溶液は吸収溶液自動熱交換器内に搬送されて熱交換された後に、ヒートポンプ発生器からの吸収溶液と混合され、更にヒートポンプ吸収器内に搬送される。この際に、混合器は選択可能デバイスであり、該混合器を設置してもよいし、設置しなくてもよい。吸収剤結晶含有吸収溶液は熱交換された後に、温度が高くなるため、吸収剤結晶の溶解に有効的であると同時に、更に吸収剤結晶器に供給される吸収溶液の温度を低くし、これにより、吸収剤結晶が冷却用冷媒に対する需要を節約することができる。更に図4において、吸収剤結晶器が生成する固液分離後の吸収剤溶液は自動熱交換器内に導入されて、ヒートポンプ吸収器からの吸収溶液と熱交換された後に更にヒートポンプ発生器内に導入され、これにより、ヒートポンプ発生器に供給される吸収溶液の温度を高くすると同時に、吸収剤結晶器内に供給される吸収溶液の温度を更に低くすることで、熱量の有効的な利用に役に立つ。] 図3 図4
[0027] 図5において、上述の実施例の吸収式ヒートポンプシステムでは、好ましくは、ヒートポンプ発生器内の吸収溶液の送出に用いる吸収溶液管路はヒートポンプ吸収器内の吸収溶液の輸出に用いる吸収溶液管路に接続されることで、ヒートポンプ発生器からの吸収溶液およびヒートポンプ吸収器からの吸収溶液を混合する。混合後の吸収溶液が吸収溶液自動熱交換器内に供給され、有効的に熱量を利用して、吸収剤結晶器からの温度が比較的に低い吸収溶液に対して熱交換を行うことができ、更にヒートポンプに供給される吸収液の温度を高くし、かつ吸収剤結晶器に供給する吸収溶液の温度を更に低くすると同時に混合器を省略することが可能である。更に、吸収剤結晶が生成する吸収剤結晶含有吸収溶液は先に吸収溶液自動熱交換器内に供給され熱交換された後に、ヒートポンプ吸収器内に搬送され、これにより、ヒートポンプ吸収器に供給される吸収溶液の温度を更に高くすると同時に、吸収剤結晶器に供給される吸収溶液の温度を低くし、熱量および冷却量を効果的に利用する目的に達する。] 図5
[0028] 本発明の実施例3は低温余熱のエネルギー品位を向上する方法を提供し、該方法は前記実施例1に記載の吸収式ヒートポンプシステムを利用し、前記方法は、ヒートポンプ発生器内で低温余熱を利用し駆動熱源として吸収溶液を濃縮し、かつ蒸気を生成すると同時に吸収溶液を濃縮し、それから、前記蒸気をヒートポンプ凝縮器に導入するステップと、該ヒートポンプ凝縮器の中で冷媒を利用して前記ヒートポンプ発生器が生成する蒸気を凝縮水に変換するステップと、ヒートポンプ蒸発器の中で低温余熱を利用し熱源として前記ヒートポンプ凝縮器が生成する凝縮水を蒸気に蒸発させるステップと、ヒートポンプ吸収器の中で吸収溶液はヒートポンプ蒸発器からの蒸気を吸収し放熱し、ヒートポンプ吸収器の熱交換器から生成される蒸気などの高温冷媒に利用されると同時に、吸収溶液の濃度が低減されるステップとを備える。ヒートポンプ吸収器出口の吸収溶液を吸収剤結晶器に導入し、吸収剤結晶器の中でヒートポンプ吸収器からの吸収溶液に対して結晶の冷却および固液分離を行い、それから、固液分離後の吸収溶液はヒートポンプ発生器内に導入されて濃縮され、固液分離後の吸収剤結晶含有吸収溶液およびヒートポンプ発生器出口の吸収溶液を混合してヒートポンプ吸収器に導入する。好ましくは、ヒートポンプ吸収器出口の吸収溶液および吸収剤結晶器出口の吸収溶液に対して熱交換を行う。本実施例の効果として、前記方法が吸収剤結晶ステップを有することで、ヒートポンプ吸収器内の臭化リチウム濃度を高くし、かつヒートポンプ発生器およびヒートポンプ蒸発器内に低温余熱を通させるため、ヒートポンプ吸収器内で高品位の熱エネルギー、即ち比較的に高い温度の飽和蒸気を得ることができる。]
[0029] 本発明の実施例4は低温余熱のエネルギー品位を向上する方法を提供し、該方法は前記実施例2に記載の吸収式ヒートポンプシステムを利用し、本実施例の方法は実施例3に比べて、ヒートポンプ循環のヒートポンプ凝縮器および吸収剤結晶器に更に低い温度の冷媒を供給する冷媒循環過程を増加する。本実施例の方法は、吸収式ヒートポンプ循環および吸収式冷媒循環を含み、前記吸収式冷媒循環は低温余熱を利用して駆動熱源とし、前記吸収式ヒートポンプ循環のヒートポンプ凝縮器および吸収剤結晶器のために必要な冷却量を供給する。具体的な吸収式ヒートポンプ循環過程は前記実施例3の過程と同じであり、前記吸収式冷房循環は従来技術を利用する。]
[0030] 本発明の実施例5では低温余熱のエネルギー品位を向上する方法を提供し、該方法は前記実施例1に記載の吸収式ヒートポンプシステムを利用する。本実施例の方法は、吸収式ヒートポンプ循環および蒸気圧縮式冷房循環を含み、前記蒸気圧縮式冷房循環は前記吸収式ヒートポンプ循環の吸収剤結晶器のために必要な冷却量を供給する。具体的な吸収式ヒートポンプ循環過程は前記実施例3の過程と同じであり、前記蒸気圧縮式冷房循環は従来技術を利用する。従来の蒸気圧縮式冷房循環システムおよび方法は公知された技術であるため、ここでは説明を行わない。]
[0031] 好ましくは、前記実施例4および5において、低温余熱の利用後の温度が70度以上である。
以下には、具体的なパラメータを有する実施例を通じて上述の実施例の実用可能性を説明する。
実施例6]
[0032] 本実施例は実施例3に記載の方法を利用し、100℃の低温余熱を温度が185℃の飽和蒸気に変換する。本実施例は32℃の冷却水を利用してヒートポンプ凝縮器12および吸収剤結晶器141を冷却する。
実施例7]
[0033] 本実施例は実施例4に記載の方法を利用し、75℃の低温余熱を温度が150℃の飽和蒸気に変換する。本実施例は32℃の冷却水を利用して吸収式冷房サブシステム20の冷房凝縮器22および冷房吸収器24を冷却し、吸収式冷房サブシステム20が送出する冷媒を利用してヒートポンプ循環サブシステム10のヒートポンプ凝縮器12および吸収剤結晶器141を冷却する。
実施例8]
[0034] 本実施例は実施例5に記載の方法を利用し、90℃の低温余熱を温度が170℃の飽和蒸気に変換する。本実施例は32℃の冷却水を利用してヒートポンプサブシステムのヒートポンプ凝縮器を冷却し、蒸気圧縮式冷房循環から生成される冷却量を利用してヒートポンプ循環サブシステムの吸収剤結晶器を冷却する。
比較例]
[0035] 本比較例は図3に示す従来第2種類のヒートポンプ循環システムを利用し、100℃の低温余熱を温度が150℃の飽和蒸気に変換する。本比較例で使用する冷却水は前記実施例6と同じである。] 図3
[0036] 下記の表1は上記の実施例および比較例の作業パラメータおよび性能である。]
[0037] 前記実施例6、7および8で利用する低温余熱の元は、温度が75℃〜250℃の余熱であり、例えば、75℃〜100℃の熱水、75℃〜105℃の乏しい蒸気、70〜250℃のスモーク等から供給される。低温余熱の元が異なるため、該低温余熱の温度も異なり、これにより、更に多い実施例が存在し、更に多い実施例は上述の実施例の過程と同じであるため、本領域の人員は前記実施例の啓発によって具体的な工程パラメータを設定することができ、かつ本発明の技術効果に達し、本出願はここでは説明を行わない。]
[0038] 上述は、ただ本発明の最適な実施例であり、本発明に対していかなる形式上の制限しなく、本発明は最適な実施例を公知しているが、本発明を制限することではない。本専門に詳しい技術者は、本発明の技術方案を超えない範囲で、記載された技術内容を利用してわずかな変更または修飾を行って同一変化の同等実施例にするこができるが、本発明の技術方案の内容を超えない範囲で、本発明の技術本質に基づいて前述の実施例に対していかなる簡単な変更、同等変化および修飾を行っても、本発明の技術方案の範囲内に属する。]
[0039] 本発明は同じ低温余熱を利用して駆動熱源とする状況で、本発明の昇温されることで即時に生成される飽和蒸気の温度および低温余熱を利用する温度の差は、従来第2種類の吸収式ヒートポンプの技術に比べて著しく高い。同じ昇温を得る状況で、利用可能低温余熱の品位、即ち温度を低減することができる。]
[0040] 10:吸収式ヒートポンプ循環サブシステム
11:ヒートポンプ発生器
12:ヒートポンプ凝縮器
13:ヒートポンプ蒸発器
14:ヒートポンプ吸収器
15、16:吸収溶液管路
17:凝縮水管路
18、19:蒸気通路
110、120、130、140:熱交換器
141:吸収剤結晶器
142:混合器
20:吸収式冷房循環サブシステム
21:冷房発生器
22:冷房凝縮器
23:冷房蒸発器
24:冷房吸収器
25、26:吸収溶液管路
27:凝縮水管路
28、29:蒸気通路
210,220,230,240:熱交換器
150、250:吸収溶液自動熱交換器]
权利要求:

請求項1
吸収式ヒートポンプシステムであって、ヒートポンプ発生器と、ヒートポンプ凝縮器と、ヒートポンプ蒸発器と、ヒートポンプ吸収器と、吸収剤結晶器とを備え、前記吸収剤結晶器は、吸収溶液導入口、吸収溶液導出口、吸収剤結晶含有吸収溶液導出口を含み、前記吸収溶液導入口はヒートポンプ吸収器に連結され、前記吸収溶液導出口はヒートポンプ発生器に連結され、前記吸収剤結晶含有吸収溶液導出口はヒートポンプ吸収器に連結されることを特徴とする吸収式ヒートポンプシステム。
請求項2
冷房発生器と、冷房凝縮器と、冷房蒸発器と、冷房吸収器とからなる吸収式冷房循環サブシステムを更に備え、前記冷房蒸発器の熱交換器とヒートポンプ凝縮器および吸収剤結晶器の熱交換器が相互に連結されて、冷媒蒸発器が生成する冷媒を冷房蒸発器とヒートポンプ凝縮器および吸収剤結晶器の間で循環させることを特徴とする請求項1に記載の吸収式ヒートポンプシステム。
請求項3
ヒートポンプ吸収器からの吸収溶液および吸収剤結晶器からの吸収溶液の熱交換に用いる吸収溶液自動熱交換器を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の吸収式ヒートポンプシステム。
請求項4
ヒートポンプ吸収器からの吸収溶液および吸収剤結晶器からの吸収剤結晶含有吸収溶液の熱交換に用いる吸収溶液自動熱交換器を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の吸収式ヒートポンプシステム。
請求項5
ヒートポンプ吸収器からの吸収溶液と吸収剤結晶器からの吸収溶液および吸収剤結晶含有吸収溶液の熱交換に用いる吸収溶液自動熱交換器を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の吸収式ヒートポンプシステム。
請求項6
ヒートポンプ発生器およびヒートポンプ吸収器の吸収溶液は混合されてから吸収溶液自動熱交換器に供給され、吸収剤結晶器からの吸収溶液および吸収剤結晶含有吸収溶液と熱交換を行うことを特徴とする請求項5に記載の吸収式ヒートポンプシステム。
請求項7
低温余熱のエネルギー品位を向上する方法であって、ヒートポンプ発生器の中で低温余熱を利用して駆動熱源とし、吸収溶液を濃縮し、かつ蒸気を生成し、それから該蒸気を凝縮器に導入するステップと、ヒートポンプ凝縮器の中で冷媒を利用して前記蒸気を凝縮水に変換させるステップと、ヒートポンプ凝縮器の中で低温余熱を利用して熱源とし、前記凝縮水を蒸気に蒸発させるステップと、ヒートポンプ吸収器の中で吸収溶液は蒸発器からの蒸気を吸収し放熱し、ヒートポンプ吸収器出口の吸収溶液を吸収剤結晶器に導入し、吸収過程での放熱は高温熱媒の生成に用いるステップと、吸収剤結晶器の中でヒートポンプ吸収器からの吸収溶液に対して結晶の冷却および固液分離を行い、それから、固液分離後の吸収溶液をヒートポンプ発生器内に導入して濃縮を行い、固液分離後の吸収剤結晶含有吸収溶液及びヒートポンプ発生器出口の吸収溶液をヒートポンプ吸収器に導入するステップとを備えることを特徴とする低温余熱のエネルギー品位を向上する方法。
請求項8
ヒートポンプ凝縮器および吸収剤結晶器に必要な冷却量を提供する低温余熱を利用して駆動熱源とする吸収式冷房循環を備えることを特徴とする請求項7に記載の低温余熱のエネルギー品位を向上する方法。
請求項9
前記吸収剤結晶器に必要な冷却量を提供する蒸気圧縮式冷房循環を備えることを特徴とする請求項7に記載の低温余熱のエネルギー品位を向上する方法。
請求項10
低温余熱の利用後の温度が70℃以上であることを特徴とする請求項8または9に記載の低温余熱のエネルギー品位を向上する方法。
請求項11
前記固液分離後の吸収剤結晶含有吸収溶液は先にヒートポンプ吸収器からの吸収溶液と熱交換された後に、ヒートポンプ吸収器内に導入されることを特徴とする請求項7に記載の低温余熱のエネルギー品位を向上する方法。
請求項12
前記固液分離後の吸収溶液は先にヒートポンプ吸収器からの吸収溶液と熱交換された後に、更にヒートポンプ発生器内に導入されることを特徴とする請求項7に記載の低温余熱のエネルギー品位を向上する方法。
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同族专利:
公开号 | 公开日
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CN101482339B|2011-01-26|
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WO2009092281A1|2009-07-30|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
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